最初

 

こんにちは、ライターのギャラクシーです。美しい絵の一部分みたいな感じでオッサンが写ってしまい申し訳ありません。
今日は兵庫県の伊丹市立美術館で開催している『岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ』という展覧会に来ています。

 

岡崎京子は、80年代から90年代にかけて活躍した漫画家です。2012年に公開された映画『ヘルタースケルター』の原作を描いた漫画家、といえばわかりやすいでしょうか。

 

 

ヘルタースケルター映画-2

映画『ヘルタースケルター』公式サイト

 

1996年に不慮の事故に遭い活動休止を余儀なくされたままですが、今なお光り輝くその作品は、男女を問わず多くの人に影響を与え続けています。

 

僕は中学生の頃に、発売されたばかりの『ジオラマボーイ パノラマガール』を、表紙だけ見て買った以来の岡崎先生ファンです。

ちなみにその時 同時に弓月光先生の『みんなあげちゃう』というエロい漫画も買ったんですが、帰り道で陸上部の先輩に「ちょっと貸してくれや」って言われてそのまま借りパクされました。おい村上! 忘れてねぇぞ返せよ!

 

岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ

 

金田サカエ

会場にあった『くちびるから散弾銃』の金田サカエのパネル。かわいい~!

 

展覧会は、学生時代に描かれたイラストやスケッチ、そして単行本未収録の作品を含む300点以上の原稿や原画が並ぶ、大規模で素晴らしいものでした。年代やジャンルに分けて展示してあるのもわかりやすくて良かった~!

 

 

『東京ガールズブラボー』宝島社 ©岡崎京子

『東京ガールズブラボー』宝島社 ©岡崎京子

 

『リバーズ・エッジ』宝島社 ©岡崎京子0002

『リバーズ・エッジ』宝島社 ©岡崎京子

 

『チワワちゃん』KADOKAWA ©岡崎京子

『チワワちゃん』KADOKAWA ©岡崎京子

 

ファッション誌に寄せられたちょっとしたコラムや、小沢健二へのインタビュー(インタビュアーが岡﨑京子)など、細かいものまで山ほど展示してあり、結局3時間くらい美術館の中をウロウロしてしまいました。これで料金800円てコスパ良すぎないですか。

 

また、物販のコーナーにはバッジやTシャツなどのグッズが並んでいました。そして何より感動したのが、今もリハビリを続ける岡﨑先生からのメッセージ(視線で入力する装置を使って書いてくれたそうです)。

 

 

メッセージ

設置されたノートに何か書けば、あとで岡﨑先生のもとへ届けられるということだったので、僕も書いてきました。

 

美術館の職員さんに聞いたところ、客層としては三十代~四十代の男性、次いで同じくらい女性、が多いそう。また、映画『ヘルタースケルター』の影響か、二十歳前後の若い女性もたくさん来場していましたよ!

 

そんな『岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ』は、9月11日まで開催中。あの頃、目をキラキラさせて読んでいた人も、映画『ヘルタースケルター』で初めて岡崎京子を知ったという人も、急いで行ってみましょう!

 

場所:伊丹市立美術館
住所:兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-20
会期:7月30日~9月11日
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
料金:一般800円、大高生450円、中小生150円
休館日:月曜日

 

なお、2016年12月3日(土)~2017年1月22日(日)には、『岡崎京子展』が福岡県の三菱地所アルティアムで見られるようになりますよ! 九州の人は急がず、もうちょっと待とう!
詳細はこちら

 

初心者はこれを読め! おすすめ岡崎京子作品

 

では最後に、僕がおすすめする岡崎京子作品をご紹介したいと思います。

かなり多くの本が刊行されていて、「どれを読めばいいのかわからない」という声をよく聞くからですというのは建前で、僕のコレクションを自慢したかったからです。

 

コレクション

デーン

 

 

ハプニングみたい

リメイク前の『ハプニングみたい』。初版は珍しいんじゃない?と思って今調べたら250円くらいで普通に売ってました。いとうせいこうさんと共著です。

 

 

テイクイット

これもリメイク前の初版『TAKE IT EASY』。なんかださいけど、昔は漫画の装丁ってこんなもんだったのよ。

 

 

ジオラマボーイパノラマガール

最初に買った『ジオラマボーイ パノラマガール』。もう擦り切れてボロボロだし紙も真っ茶色だけど宝物です。

 

あ、すいませんほんとにコレクション自慢になってしまいました。

では発表します。

 

おすすめ作品:5位

 

あらすじ:ごく普通の女子高生である若草ハルナは、クラスでいじめられている山田一郎という同級生を助けたことをきっかけに、秘密を打ち明けられる。それは河原に放置された人間の死体だった(1994年刊行)

おすすめポイント:代表作のひとつ。とりあえずこれ読んどけば間違いないです。少女たちの・少年たちの行き詰った感覚と、ショッキングな展開。それらをベトつき度ゼロでサラッと描けちゃうのが岡﨑センセのすごいとこなんです。

 

おすすめ作品:4位

 

あらすじ:主人公ハルコは、集合住宅での無機質な生活に閉塞する女子高生。ある日、もう一人の主人公・ケンイチと出会い、彼と「まるで恋人みたい」にいられたらそれでいいと、唐突に今の暮らしを肯定するようになる(1989年刊行)

おすすめポイント:主人公の置かれた環境、悩み、恋愛や物語まで、記号のように捉えて描かれた作品。普通の少女漫画だと思って読んでると、散りばめられた唐突さに驚くと思う。最後ベランダで何の感動も余韻もなくストンと終わるのも良い。

 

おすすめ作品:3位

 

あらすじ:主人公である東京在住23歳女性3人組が、ただただお喋りするだけの漫画。漫画というか、3人を媒介として自身が思っていることを綴ったエッセイ的な作品。今読むとバブルの匂いがかぐわしい(1989年刊行)

おすすめポイント:岡崎先生はこういう、エッセイ的な作品もめちゃめちゃおもしろい。『女のケモノ道』とか。ちなみに『くちびるから散弾銃 』の主人公三人組の高校生時代を描いたのが、代表作の一つ『東京ガールズブラボー』で、そちらもおすすめ。

 

おすすめ作品:2位

 

あらすじ:昼はOL、夜は売春婦として生活する主人公・ユミ。継母との関係がうまくいかないユミだったが、小説家を目指す大学生ハルヲと付き合い始めたのをきっかけに、まるで家族のような幸せな関係を築いてゆく。すべてがうまくいくと思われたが……(1989年刊行)

おすすめポイント:代表作のひとつ。女性は『リバーズ・エッジ』よりこっちの方が好きかもしれません。あらかじめ歪んだ生き方の主人公が、ささやかな家族を手に入れていく過程と、まるで歪みそのものからやってきたように忍び寄る 悪意と悲劇。最後泣ける~!

 

おすすめ作品:1位

 

あらすじ:家賃が払えなくなりアパートから夜逃げした主人公・三太は、クラスメートの桜田に誘われ、彼女と兄が暮らすマンションに転がり込んだ。しかし桜田兄妹の関係は想定もしていなかったほど複雑だった(1993年刊行)

おすすめポイント:岡崎京子というと『リバーズ・エッジ』や『ヘルタースケルター』みたいに派手でショッキングなストーリーというイメージだと思いますが、実はこういう、派手さはないけど良い作品というのが岡崎京子の真骨頂だと思っているので。愛し愛されたいのにその方法がわからない人たちの、静かで悲しい物語。でも愛と救いのニュアンスを少しだけ残してる優しいラストが良いのです。

 

ちなみに僕、この本3冊買ってます。「岡崎京子っておもしろいんでしょ? おすすめのやつ貸してよ」と言われるたびに『愛の生活』を貸しているので、気付いたらなくなっているのです。最後に貸した昔のバイト先の森岡! 忘れてねぇぞ返せよ!

 

 

以上です! 上記5冊を読んでから美術館に行けば、さらに楽しいこと間違いなしですよ~!